Making Report

Fate/stay night | アーチャー
2009年5月6日完成(Gallery に完成品展示) 

Part 8 / 表面処理2

クレンザーでゴシゴシと洗い終わったパーツは、そのまま自然乾燥をさせると水道水に含まれるカルキ跡がつく可能性もあるので(コップのグラスみたいに)折角の事前準備が無駄にならないように、タオルで水を拭い取ってから湿気を取る為、暫らく放置して乾燥させておきます。

 

乾いたら、もう一度全部のパーツに処理抜けがないかをチェック。
あったらそこにヤスリがけ&補修等を追加します。

塗装作業

最終段階の塗装作業に入ります。
塗装の下地材として、また表面処理と同様にエアブラシでサーフェイサーを吹き付けます。 今回は原型時とは塗装する素材が違う為、レジンに食いつきやすい「Mr.レジンプライマー・サーフェイサー」というのを使ってみました。

 

使い方は一緒で、ラッカーシンナーで希釈してからパーツにふきつけます。
その後、ベースホワイトというのを使ってみたのですが、正直どちらかだけでよかったような。
下地の色をひびかせないならホワイトがいいのですが、サーフェイサーをグレイで使うのは、最終的なキズの確認もあるので、やっぱり確認後でないとホワイトは厳しいかな…という感じもしました。

しかしこの作業は、まさに埃との闘いです。
出来るだけ前日までに部屋の埃を取り除いておかないと、細かい糸のようなゴミ埃がパーツにくっついてやり直すハメに…特に顔につくと最悪です。
多少はピンセットで取り除き、乾燥後に目の細かい紙ヤスリで表面を撫でれば、ある程度の復活は出来ますが、完全には程遠いので。

しかしそれに気取られて焦るあまりに、塗装を厚吹きにして時間をかけないで終わらせようとすると、表面がボタボタと液垂れして、更にどうにもならない事に…というか、むしろこっちで頭部のパーツが大変な事になったので、一度溶剤を満たした容器にドボンとパーツを沈めてサーフェイサーを全て洗い流しました。(つД`)溶剤クサイ
まぁ、塗装でも同じ事をやって再びドボンしたりして、下地のサーフェイサーからやり直しとかしてたんですけど…(思い出して遠い目に)

 

下地準備が整ったら、色分けの為のマスキング処理に入ります。
エアブラシで吹き付ける塗料の粒子がテープの隙間から入り込むのを防ぐ為に、ジェル状マスキング剤「マスキングゾル(写真左上)」を使うのが良いらしいのですが、試しにパーツごとで塗ったり塗らなかったりしてみたところ、余り変化は無かったので(今回の私のパーツの場合)後半は面倒でテープ処理だけで進めてました。

実際、全部の塗装が終わった後にうっかり塗料はがして塗り直したりと、大慌てだったという事もあるのですが。(…)

 

エアブラシ初心者の私には塗装の仕方が良く分かってないので、とりあえず無難にと影は気にしないで単色吹きだけをして、ムラだけは出さないように着色していく事にします。
襟元の黒い部分などのマスキングの甘い部分や細かい部分は、乾燥後に筆塗りで色をつけていきます。
パールの色が上手く出なかった為、手の甲と靴の金属部分にはベースにパールホワイトのアクリル絵具を塗って、その上から薄く肌色に使った塗料を吹き付けました。

 

使い物にならない失敗パーツに試し塗りをしながら、細かい部分を少しずつ塗っていきます。仕上げ作業は、何だかとてもわくわくします。

ちなみに色の調合には、ペットボトルの蓋裏とかが使いやすいです。

そのまま捨てられるしね。
その他にも、栄養ドリンク剤の蓋なんかも使っていました。

ええ、大変…お世話になりました…(中身共々)

 

最後の仕上げとなる、目尻と眉の着色ではえらい苦労しました。最終的に、瞳の部分はインクジェットで作れるデカールにプリントしたものを張りつけ、その上からマニキュア用のエナメルトップコートで保護する事に。
インクジェットなので、水がつくとインクが流れちゃうのでコーティングをしないとならないのです。

 そんな訳で、ようやく、完成いたしました…!