Making Report

うみねこのなく頃に | ベアトリーチェ
2009年10月12日完成(Gallery に完成品展示)

Part 4 / 複製作業

前ページでのフリが意味無い程、写真も殆ど撮っていなくて、記録も記憶も怪しいです。
ドレス以外は気泡も入らず一発で成功したので、2日しかかからなかったので一安心です。

型作りにかかった日数はトータル1週間位でしょうか。
しかし粘土埋めとシリコンから綺麗に粘土を剥がす作業がえらく手間取ります。
粘土埋めが約2時間、粘土剥がしがやっぱり1~2時間、そしてメインのシリコン流しは10分程度。(…)
全ては油粘土の仕業です。
でも少しでも残ってると型が綺麗に取れないので、時間かけてでもじっくり丁寧に取り除かないと…今回細かい溝が多かったので、爪楊枝の先でほじっても綺麗に取れた気がしません。
取り忘れが無いといいけど、こればっかりはレジンを流して仕上がりを見てみないと全く分からないので、キャストの状態を見るまでは気が抜けず。
 

とりあえず左のお歳暮みたいな正方形が、一番時間がかかったドレス用の三面取りの型です。
『右』『左』『下・内側』に分けてみましたが、なるようになれ~!的な一発勝負な感じです。

 

そして実際、1面目に半年前に開封していたシリコンの残りを投入したところ、硬化剤の量を多く入れすぎてしまう凡ミスまで発動してしまい、見事なスポンジが出来上がりました。
その後はシリコンも新しいものだったので問題無かったのですが、高級メロンが入ってそうな桐箱サイズを作るのに2缶半を消費したのが経済的にきつい所です。

 

 

アーチャーの時と同じ、自己流な分割です。
極力モールドにかからないようにはしたのですが、流石に全面に入っているので全部を避ける事は難しく、簡単にリカバリー出来そうなラインを選んで分割線にしたのですが…結果的には見れば見るほど、我ながら大雑把な仕事してます。

 

しかし思わぬトラブルだったのは、スカートの内側の凸型のシリコンが型から抜けなくなってしまった事でしょうか(´Д⊂
30分程引っ張り出そうとウンウンと格闘したんですが、縁がその時は伸びたとしてもすぐにゴムのように戻ってしまう。びよーん。


もう原型の方を割るしかないのか…と散々悩んだ末、レジンを流した時の発熱で硬いシリコンが随分と柔らかくなっていた事を思い出して、もしかして暖めたら柔らかくなって外れやすいかも…と、藁にも縋る勢いで外れない型と原型をビニール袋に入れて鍋にいれ、ポットのお湯で満たして5分程暖めたら、スポンと綺麗に取れました!
もうね、それまでの汗だくの格闘(実話)が何だったのという位でしてね…。

 

本当はコスト面を考えれば原型を分割しておいた方が良いのでしょうが、自分がずぼらなので、組み立て時に接着してヤスリかけるというのが苦手なんですね。
しかも今回のベアトは全面にモールドが入っていますし。

そんな訳で、無事に型を外す事が出来たんですが、取れなかった時に勢いに任せて千切ってしまった一部分をどうしよう…そもそもこれ自体が無駄な行為でした状態で、接着剤代わりに他の型に流して余ったシリコンを塗って補修してみました。
少し段差が出ちゃいましたが、丁度コピーライトにはかからず裏面で置いてしまえば見えない場所なので、それ程問題はないかなと。

 

 

その後の経過はまるまる省きますが、複製パーツが揃いました。
心配していたドレスの分割面も、手直しが不可能なレベルではないので一安心。
むしろ他の型の方が気泡が抜けないパーツがあって、なかなか全部が揃いませんでした。
 

フリルの複製も難しいですね。そう思ってシンプルなラインにしたのですが、それならもっと複雑な造型だったらどうなってたんだろうと思うと怖いです。
もっとフリフリなのにもチャレンジしたくはあるんですですど。

ただ、前ページで言っていたキセルの先端の穴は、最終的に湯口を作るハメに陥ってしまったので、再度彫り直しが必要な状態になってしまいました。

塗装作業・完成

こちらも全然写真がありません。
今回こそは少し丁寧に塗ったり影つけたりとかと思っていたのに、単色塗りだけでも塗装出来るだけマシだろう?って感じになってしまい、敗北感に包まれています…orz

正直なところ、特に赤味と髪の色と目元全般が明るすぎて気に入っていないので、いつか修正したいと思ってます。

 

マスキングテープ貼ってる時間も無いので(…)モールドは全部筆塗りです。
艶消しトップコートを吹いてからチミチミと塗ってみたら、早々にあちこちはみ出ました('=')
これはこれで、リタッチが大変そうだ…。
マスキングしても雑なんで、結局はリタッチするんですけどね!
結局時間が余りにも無くて、友人捕まえてモールドの筆塗りは途中から変わってもらいました。
正直すまない事をしたと反省してます…。

そんな哀れな犠牲者を出しつつも、無事(?)完成しました!
完成写真は、下記リンクより閲覧出来ます。 

メイキング画像プレビュー