Making Report

Fate/stay night | イリヤスフィール -天の杯-
2009年10月12日完成（Gallery に完成品展示）

落として折れてしまった右膝周りを補強して、関節部にファンドで追加の皺を盛ってます。
角度的にほぼ見えない部分ですが、踵のヒール周りをどうしようかと悩みながら、少し厚底に修正して写真の後に靴底にもファンドを盛り付けました。
スカートの複雑な模様は太股の方にモールドで掘り込む事でそれっぽく見えるように調整してます。
スカートにカッチリはめればそれっぽく見えるので、そんな感じに誤魔化してます。

しかしどうにもバランスが悪くて時間を置いて吟味した結果、下半身の膝下が上半身に比べて短かすぎたのが原因でした。
元々太股と1：1になるような長さで作ってたんですが、接着位置が太股付け根では無い事を失念していて、確認し直して見ると随分と膝下が短かかったのです。
腰下のボリュームのあるパーツが袖だけだったので、それで寂しい感じなのかな…でもなんかバランス悪いなぁ何でだろう…とか、ずっと悶々としてたんですが、そんな基本的な理由でした。

そんな訳で、デザインナイフでふくらはぎからカットして、余ったエポパテで作ってあった補修用の棒を適当なサイズに切って、アロンアルファで接着。
左脚は切ったら芯にしてて抜き忘れてた真鍮線がひょっこり顔を出したので、そのまま引っ張り出して隙間にファンドを盛って脚を少し伸ばしました。
　
　

…うーん。まだ角度を選ぶけど、前ほど不自然じゃなくなったかな？
乾燥するとやはり肉やせしちゃうので、２回ほど盛り直してから乾燥させて、ヤスリがけで整形しなおします。
前髪も削りすぎたり折ったりと扱い難くなってきたので、結果的に切除面の表面にポリパテでコーティングしました。

しかし脚の長さ確認のつもりで仮組みしたのに、そっちよりも袖のすそが気になってきます。
ペタっと直角に床に張り付くように作っていた筈なのに、気が付いたら歪んで曲がっていたので、90度直角のラインが85度位に歪んでいて…うあー！
ファンドを盛りなおして削りなおすか、またポキっと折って接着し直すか…強度の弱い場所なので、折るのはかなり躊躇います。

悶々としていると、更に肩帯部分が気になってきます。
ここもモールドをどうするか悩んでいて、パテ盛ってみたり平らに戻したりの繰り返しの最中でして。
浮き彫り箇所を塗装するのとデカール貼るのとどっちが自然かなぁとか、ちょっと布地にしては厚みがあり過ぎるかなぁとか。
とりあえず、そういう時に細工すると高確率で失敗するので、また原因が分かるまで暫らく置いてどうするか考えてみます。
　

寝かす。

ファンドと瞬間接着剤が割と相性が良かったので、強度を得て一度も折れる事無くここまで彫刻刀で整形出来たのですが、胴体とくっ付けた際に干渉する部分があちこち出てしまい、結局丸の箇所にカッターで切り込みを入れてボキボキ折りました。orz

折って出来た隙間にもアロンアルファを埋め込み、削りすぎた場所と一緒にファンドで上から切口を塞いでサンドイッチ状態に。何度も繰り返しているのでむしろミルフィーユ？
ついでに少し房も盛り足してみたり。

真っ直ぐ座ってるアングルなので余り髪の流れに動きを出さなかったんですが、左右に流れてる感じの方が良かっただろうか…。
王冠が無くて、もう少しイリヤの髪が長ければ色々動きを付けやすいとは思うんですが、なかなか上手くいきません。
ちなみに髪は公式絵より多少長くしてあります。王冠に負けないボリュームを出したかったので。
しかしそのせいで下半身がどうしようも無い感じにスカスカになってしまって、少し途方に暮れている訳ですが。

後ろ髪の長さが決まったら、干渉するパーツをマスキングテープでぐるぐる巻きに固定して、やっと横髪を作り直します。
乾燥待ってる時間が惜しいので、一気にグレーの軽量エキポシパテで形出し。
白い高密度タイプより使いやすいですねこれ。
真っ白い原型がマダラになっちゃうのはアレなんですが、色がサフ変わりにもなるので表面処理もファンドの部分よりは短縮できそう。
しかし他のパーツと色が全然違うので、バランス感覚が無くなってしまって、うっかりパテを大めに盛り付けてしまいました。

何このサイレントヒルのクリーチャー？
自分でやっておいて何ですが、正直ちょっとシュールで怖い状態です。
これちゃんと髪の流れを削り出せるのか不安になってしまいました。
程度が分からず多く練り過ぎちゃったので、貧相だった裾周りに使って少しボリュームアップをする事にしました。

ある程度形を削りだしてから、胴体と再度組み合わせて噛み合わせを調整していると、干渉する部分がポキポキ折れてしまって上手くいきません。むう。
この後何度か盛り削りを繰り返す事になりました。